追想

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数日後、アルバが目覚めたのは生まれ育った村ではなく、アスファル帝国の都であるリーラ、そこにある冒険者ギルドだった。 「気がついたのね? 大丈夫? 気分は?」 「ここ、は」 「リーラよ。私は、冒険者のカリィ……あなた、熱を出してずっと寝込んでいたのよ?」 「……たすけて、くれたの?」 気遣うように覗き込んでくる榛色の瞳は、色こそ違うがアルバに母親を思い出させた。そこで母や、村人達がグールに襲われたことを思い出し――目の前の美女が、自分を助けてくれたのかと思って尋ねた。
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