1191人が本棚に入れています
本棚に追加
しかし、カリィは首を横に振った。それから、戸惑うアルバに視線を合わせるようにベッドの横の椅子に腰掛けた。
「グールを倒したのは、あなたよ。あなたが、炎の魔法で」
「うそ……」
「えっ?」
「だって、ぼく、まほうはつかえなくて……なんで!? まほうがつかえるなら、おかあさんをたすけられた! みんなを、たすけられたのに……なんで!?」
母の死がきっかけになり、身の危険も顧みずに魔法を使ったのだと今なら解る。
最初のコメントを投稿しよう!