追想

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けれどその時は訳が解らず、抱き締めてくれたカリィの腕の中で泣き叫んだ。 そんなアルバの頭や背中を、カリィはずっと、優しく撫でてくれた。そしてようやく泣き疲れ、叫ぶのをやめた彼に言ったのだ。 「過去は変えられないけれど、未来は変えられるわ……あなた、私の子になりなさい。そして魔法を覚えて、強くなるの。魔物から、皆を守れるように」 「う……は、い」
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