運命の曲がり角

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目を開けると、そこには 運命の出逢いが待っていた系の 痛みが今、私のおでこにある。 あと、お尻にも。 「いたた……」 痛みと戦いながらもそんな事を考えていた。 両親が一泊旅行に行ったからって、昨日夜更かししたせいで、今朝見事に寝坊。 きつね色に程遠いトーストを頬張り家を出て、学校手前の曲がり角で出会い頭にごっつんこ。 そして見事に跳ね返り尻餅。 こんなさ、ラブコメみたいな展開、「ある訳ねー」って思ってた。 さっきまでは。 でも、現に私に起きてしまった。 出川的に言うと、リアルガチで。 相手がどんな人か顔を確認する暇はなかったけど。 けど声は、なかなか好青年の印象。 私だって、美少女じゃないけどブスでもない、レベル・並。中の中の……上? おかしな事がない限り、「大丈夫?ごめんね」って手を差し伸べられ、それが切っ掛けでロマンスに発展するパターン。
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