運命の曲がり角

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「大丈夫?ごめんね」 来たーーーーッ!! 聞き違いじゃない、声が無敵の爽やか系。 うっすらと目を開けると、目の前には包容力のありそうな手が差し伸べられていた。 これも文句なしの合格。 私はその手に、自分の手を重ねた。 そしてそれは、きゅっと握り返される。 ああっ。私今、メチャクチャときめいてます! さようなら、3年間の彼氏いない歴。 こんにちは、桃色ティーンズラブ! 手を引かれ立ち上がり、 「大丈夫です。ごめんなさい、私も前を良く見て……なく……て」 乱れたスカートのプリーツを直しながら顔を上げると。 目に飛び込んだ光景に、頭、真っ白になった。
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