0人が本棚に入れています
本棚に追加
目を開けると、そこには、やはり、先程までと変わらぬ現実がそこにある。何度、目を背けたところで、それは変わらない。
ああ、なんて事だ。
あああ、なんて日だ。
よりにもよって、何でソレを……俺が何したってんだ。最悪だ。
くそ、くそ、くそ。畜生。
何でだよ。どうしてだよ。
何で……ああ。あああ。
俺は、夕暮れの駐輪所で、買い物袋を落として天を仰ぐ。誰だ……誰がやった?
誰が何の為に……くそっ。
「誰だよ! 俺の自転車のサドルを盗んだのは!」
最初のコメントを投稿しよう!