輪廻

ん？　おめで･･･　何だ？

少し気になったが、彼はすぐに忘却した。

何故なら、彼は今まで感じた事の無い安らぎに身を委ね安堵していた。

これが天国ってモンか？　悪くねぇ。

彼はクリスチャンだった。

だから此処に来れたのだと彼は解釈した。

彼は人生を振り返る。

自分の幸せの為なら、やれる事は何でもやった。

他人の命を気にする事も無かった。

秩序や正義は生きていく上で必要無かった。

それが彼の世界の鉄則。

彼はそうやって生きてきた。

しかし、気持ちいい･･･

彼は心地よさに浸った。