たったの二週間…私は本気の愛をした。

第三章 はじまる

「お写真、プロフィール用のものなどでしょうか？」

ドンピシャな問いに、不覚にも少し動揺した。

「えーと、会社でちょっと必要なので…」

なぜかそんな言葉が口から出てしまった。
隠す必要は無いが、やっぱりなんとなく言葉を濁してしまった。
(婚活で！…なんて、まだ言いづらい…。)

「そうですか。L版印刷で、何枚ご希望ですか？」

「一枚で大丈夫です。」

「かしこまりました。ではあちらのスペースへどうぞ。」

いよいよ撮影開始だ。