第三章 はじまる

11/14
前へ
/193ページ
次へ
カメラマンは、60代位の女性だった。 (きっと熟練者なんだろうな) そんなオーラを感じる。 「それでは始めますね」 体の向きや顔の角度…細かく指示してくるが、なかなか難しい。 「もーっと笑顔でどうぞ♪」 私だって、営業スマイルさく裂だ。 何枚も撮る。 その中から一枚のカットを選ぶのだ。 運命の一枚になるわけだ。
/193ページ

最初のコメントを投稿しよう!

529人が本棚に入れています
本棚に追加