第三章 はじまる

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呼び出し音が一度鳴ると、 「はい、こちら碧い絆、福田でございます。」 ーーやっぱりだ。 「あの、先日お世話になりました、樋口です。着信履歴があったのでかけ直したのですが…」 「まあ、ありがとうございます!その後ご検討の程、いかがでしょうか…?」 「あ、はい。入会の方向で書類集めなどしています。明日には一揃い出来上がりそうです。えっと…いつ伺えばよろしいのでしょうか…?」 「あら、そうでございますか!ありがとうございます。それでしたら、今週末は私、全日出勤の予定で店舗におりますので、ご都合のよろしい時にいらっしゃって下さって構いませんよ。」 「わかりました、伺います。よろしくお願いします。」 「はい!お待ちしております。わざわざお電話、ありがとうございました。」 和歌奈は電話を終えた。 …と同時に、歩きながらだったので、帰宅。 今日一日を終えた。
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