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「……ただいま。」
「拓海、おかえりなさい。
……あら? クリスマスデートに行ってた割には、浮かない顔してるわね。彼女と何かあったの?」
「……いや、何もないよ。それより体冷えたから、風呂入って来る。」
……さっきまでのクリスマスデートは、その後。
夜道は危険なので、俺は成実ちゃんを、きちんと家まで送り届けた。
「拓海先輩、今日は楽しかったです。色々ありがとうございました。」
「……おぅ、またな。」
満面の笑みで照れ笑いしながら、彼女は自宅に入っていった。
***
ーーーージャーッ。
50度弱の、熱めのシャワーを全身に浴びながら。
俺は、今日の成実ちゃんとの出来事を、振り返っていた。
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