【5】ファーストキス

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「……ただいま。」 「拓海、おかえりなさい。 ……あら? クリスマスデートに行ってた割には、浮かない顔してるわね。彼女と何かあったの?」 「……いや、何もないよ。それより体冷えたから、風呂入って来る。」 ……さっきまでのクリスマスデートは、その後。 夜道は危険なので、俺は成実ちゃんを、きちんと家まで送り届けた。 「拓海先輩、今日は楽しかったです。色々ありがとうございました。」 「……おぅ、またな。」 満面の笑みで照れ笑いしながら、彼女は自宅に入っていった。 *** ーーーージャーッ。 50度弱の、熱めのシャワーを全身に浴びながら。 俺は、今日の成実ちゃんとの出来事を、振り返っていた。
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