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ーーーー今から約18年前。
俺が、まだ小さい赤ん坊だった頃。
俺の本当の両親は、交通事故に遭ってしまい、亡くなったそうだ。
どうやら、実家に帰省していた帰り道に、居眠り運転のトラックが突っ込んできたらしい。
俺も、その車に同乗していたらしいけど。
母親が自分の身を犠牲にして守ってくれたおかげで、命に別状はなかったらしい。
……そうして、身寄りのなくなった俺を、快く引き取ってくれたのが、俺の母親の親友。
そう……俺が今までずっと『母さん』だと思っていた女性。
澄田家には、まだ子供がいなかった事もあり、周囲に特に反対される事もなく、話はトントン拍子に進んでいったらしい。
こうして、俺は澄田家の長男として、養子として育てられる事になった。
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