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(奈々には絶対に避けられたくない……嫌われたくない。それだけは……どうしても嫌だ。)
……無邪気に嬉しそうに、俺の目玉焼きを食べる奈々。
そんな様子を見ていると、複雑な気持ちで胸が苦しくなる。
一緒に居る事が辛いから、本当は少し距離を置きたい。
でも、いつも通りに接しないと、奈々に変に思われるだろう。
「お兄ちゃん。冬休みの宿題で分からない所があるの。後で部屋で教えてくれる?」
「……俺も、宿題がたくさんあるからな。年明けで良かったら教えてやるよ。」
「そっか、分かった~。じゃ、先に書初めの習字の宿題しようっと!!」
……今は、奈々と部屋で二人きりとか、正直言って無理だ。
今までは、実の兄と妹だと思っていたから、気持ちを制御する事が出来たけど。
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