次の日の学校

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「あ、河浦君……」 蒼多は気まずそうに男の子達と雅を交互に見る。しかし、 「いいぞ。君達も昔ばなしに興味があるのか?」 雅はカワランベーが出ているページを男の子達に差し出す。 「は?何言ってるんだよ、お前」 「今、混ぜろよと言っただろう?」 雅は不思議そうに男の子達を見ている。 「確かに言ったけどさ……」 「え……。い、いや、別に読みたくないし……」 雅や蒼多が嫌がると思っていたのに、まさかの反応で男の子達は明らかに引いている。 「なんだ、話に混ぜてほしいわけではないのか。じゃあ、何の用で話しかけてきたんだ?」 雅が質問をした。男の子達は答えに詰まる。まさかからかう為とは言えない雰囲気になってしまっているからだ。 「……行こうぜ」 「こんな頭のおかしい奴ら相手にしてらんねぇよ」 男の子達は捨て台詞を吐いて去っていった。 「今の流れだと、向こうの方が頭のおかしい奴らだったなぁ」 雅のつぶやきを聞いた蒼多は慌てて雅の口を塞ぐ。 「ダメだよ!事実を全部口に出していい訳じゃないからね!」 蒼多は自分も結構ひどいことを言っていることに気づかず、雅に注意をする。雅は自分の口を塞ぐ蒼多の手を持って口から離した。 「……まぁ、休み時間もそろそろ終わるし、続きは放課後に話そう」 「分かった。じゃあ、また放課後だね」 そう言って蒼多は自分の席に着き、雅は再び本を読み始めた。
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