11.純白な彼女

38/40
664人が本棚に入れています
本棚に追加
/40ページ
「残念。 葉瑠はもう帰りたいんだ?」 口角を上げて、彼女に問いかける。 「…っ!」 「俺はもっと、葉瑠といたいのに」 「な……えっと…その…っ」 彼女は縮こまりながら、俯き加減に視線を逸らす。 あまりの可愛さに我慢できず吹きだした。 彼女は不服そうに唇を尖らせていたけれど。 ……大切にしたい。 彼女を、守ってあげたい。 そんな感情をこれまでに抱いたことがあっただろうか? なぁ、葉瑠。 葉瑠の好きという想いよりも 絶対俺の想いが勝ってるんだよ。 どんなことがあっても、 俺から離れないでいて。
/40ページ

最初のコメントを投稿しよう!