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「ほんとだ。
この前の全国模試の結果聞いたか?
すげーよな」
「聞いたそれ。
うちの学校では過去最高の成績らしいよ」
「意外だよな。
入学式の新入生代表挨拶も白河さんだったじゃん。
見るからにして勉強とか出来なさそうなのに」
話の輪に入り損ねた俺は、何も聞いてませんアピールをする。
「けど普通にかわいいよな。
ちっこくて、白くて。
意外に人気あるらしいよ」
…初耳なんですけど。
それより、どうして彼女のことになると胸が落ち着かなくなるのだろう。
「あの噂本当らしいし。
あれさえなければ近づけるのにな」
「ああ、入学してからずっと噂のあれね」
…噂?
あれって何だ?
「男嫌いだろ?」
「はっ?」
あ、と気づいた時は遅い。
「……」
賑やかだった空気が一転静まり返る。
健はぽかんと口を開けて停止すると、すぐに俺の異変を察したのかその数秒後には含み笑いを浮かべた。
「なに?
意外でちゅね~怜斗くん。
白河さんのことが気になるの?」
その言い方マジでうざい。
「…なわけないじゃん」
冷静に返したけれど、健たちには通用しなかった。
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