11.純白な彼女

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はぁーっと小さく鼻でため息を吐くと、ちらりと彼女へ視線を向ける。 くすりと小さく微笑む彼女を目にした途端、思わず停止した。 「……」 視線が重なった瞬間、不自然極まりないくらいに逸らしてしまった。 うわ、最悪。 今の、絶対感じ悪い…。 あからさまな態度にじわりと後悔の念が押し寄せてくる。 絶対、傷つけた…かも。 「白河さんはいちごオレ飲んでも似合うよね。 いちごみたいな可愛らしいイメージだし」 「コレ、瀬川。 葉瑠が返答に困ってるじゃん」 「あ、ごめん。変な意味じゃなくて褒めてるんだけど。 てか、あまり話しかけない方がいい?」
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