11.純白な彼女

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「…平野?」 「…瀬川!?」 聞き覚えのある声につられ、視線を向けるとそこにいたのは浴衣姿の白河さんと平野だった。 「……びっくりした。 誰かと思ったわ…」 「瀬川たちも来てたんだ? 偶然だね!」 突然の登場に、驚きのあまり固まってしまった。 「白河さんも! すっごく似合ってる。 一瞬誰かと思ったよ」 「あ、ありがとうっ」 健のその言葉に、彼女は嬉しそうに口元を緩めた。 どうして、白河さんがここに…。 てか、浴衣…。 気持ちが追い付かなくて、咄嗟に口元を押さえる。
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