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薄いピンクをベースにした大きな牡丹柄の浴衣。
髪をアップにセットし、背後から覗くうなじが色っぽい。
いつもと違うのは化粧をしているせいだからだろうか。
白河さんにとてもよく似合っていた…。
「平野と白河さん、これからどうするの?」
「とりあえず屋台行って、適当に食べて、花火見ようかなと思っているよ」
「席とれたの?」
「それが全然。
急に行くことにしたからノープラン。
立ち見するつもり」
「マジ?
じゃ、俺らと見ようよ!」
健の誘いにぎょっとする。
「俺らもうすでに席取ってるし、ベスポジだよ」
「いいの!?」
「うん、超大歓迎!
他の奴らもいいって言ってるし」
いや、言ってねえよ!
勝手に決めんなっ!
半開きの口で立ち尽くしたまま線で訴えると、健は気味悪く微笑んだ。
あいつ…全然反省してない…。
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