11.純白な彼女

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結局無理やり合流する形になってしまった。 「今のうちに屋台で何か買ってこようぜ。 俺、こってり系買ってくるから。 平野、一緒に行かない?」 健の唐突発言に今日は振りまわれてばかりだ。 まるで小学生がするようなおせっかい作戦に呆れてしまう。 「……あ、でも、他の友達は…その…」 気まずそうな表情でおろおろする白河さん。 「あ、俺らはいいよ? 怜斗と行ってきて」 してやったりとほくそ笑むメンバー。 健はというと、笑いを堪えていて、なんだか楽しそうだ。 絶対わざとだ。 今日もこうなることを最初から知っていたんだ。 仕組まれてたってことか…。 やられた…。
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