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教室で俺の席は一番後ろ。
白河さんは斜め右列の前から三番目。
ピンと背筋を伸ばして、授業を受けるその姿がいつも綺麗だと思っていた。
秀才と持ち上げられ、周囲の期待を背負う彼女。
裏ではただならぬ努力をしていることを俺は知っている。
いつから俺は、彼女の姿を追うようになったのだろう。
…いつだっていい。
気がつけば俺は、こんなにも胸が締め付けられるほど、
彼女を好きになっていたんだ。
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