11.純白な彼女

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「付き合わない?俺ら」 彼女の頬をそっと包むと、返事も待たずに唇を重ねた。 「んっ…楢崎く…」 その瞬間、強烈な炸裂音が大きく鳴り響いた。 頭上には花火が咲き開いていたけれど、そんなことを忘れてしまうくらい無我夢中だった。 突然のキスに驚いたはずなのに、彼女は精一杯応えようとしてくれる。 そんな彼女を見てしまったら、もっと欲しいと思ってしまう。 だけど、ハッとして動きを止めた。 「…ごめん」 …彼女の浴衣が無防備に乱れていた。 「浴衣、乱れてる」 「え…?…ひゃっ!」 襟元が大きく開いていて、そこから白い肌を覗かせていた。 「夢中になりすぎた。……ごめん」 彼女を見つめて、はっきり言った。
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