11.純白な彼女

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葉瑠が聞いていないことをいいことに言いたい放題だ。 たしかに、両思いだとわかった瞬間、自分の変わりようには驚いたけど。 どんだけ舞い上がってんだ、俺。 今まで、衝動的になることなんてなかったのに。 好きって伝えて、その上キスまでして、みんなにすぐに知らせて。 必死すぎ…。 きっと、まだ信じられないから。 彼女と付き合えることが、これから先も彼女のそばにいられることが。 不意に葉瑠と視線が重なる。 くすっと、彼女を見つめたまま微笑んだ。 …傷ついた過去を拭いたい。 俺は絶対、彼女を傷つけない。 そう自分に固く誓った。
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