第4話~嘆き

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あの人は誰なのかしら…。 とても綺麗な銀の髪。 あたたかな光に包まれているように見えた。 いつも遠くから私を見つめている…。 初めて見かけたのはいつだったかしら? お母様の具合が悪くなってからだから、そんなに長い時は経っていないわね…。 でも、なぜかしら… とても懐かしい気がするの。 外の人? この森には私たちだけが住むのだもの、 外の人ね…。 でも怖くなかった。 外は怖いところのはずなのに、あの人はとても優しそう…。 明日も会えるかしら? でも、お母様には言えない。 きっと心配するわ。 だから、内緒…。 ディアンは寝床の中でため息をついた。 母の禁を破り、外の者に気持ちを向けてしまっている。 自分が嘘をついているような気がして心が沈む。 それでもディアンは、言葉を交わすことさえしないその者に、すでに心奪われていた。 毎晩思ってしまう。 "あの人に会いたい。 早く明日にならないかしら…"
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