episode201 罪な身体

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「ごめんね。会議が長びいちゃって」 「許さない。あなたがいなくてどれだけ心細かったか分かる?」 自ら進んで 僕の右腕となってくれた奇特な人。 「ねえ、クタクタだよ。早くこっちへ来て抱きしめて」 「ちょっと待って。残りの仕事を片づけてから」 その上 他に類を見ない絶世の美男子に引き継ぐ。 「九条さんてば」 「待ってって……ちょ、和樹!?」 これ以上 僕が我慢するはずないだろ。 「あぁ……」 よろよろと 立ちくらみを起こしたフリして 僕は彼の膝の上に着地した。 「どうしたの?」 「ちょっと眩暈」 「嘘でしょう?」 この際 嘘も方便。 「慣れない話を聞きすぎたせいだよ――それか」
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