episode201 罪な身体

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今夜のあなたが あまりにも素敵だから――。 僕は九条さんの耳元に一際甘い声で囁く。 「君ねえ……」 冷めた呆れ顔。 「疲れたの」 でも首に腕を回して一つキスすると。 「あのね……」 「どれだけあなたに会いたかったか分かる?」 表向き クールなビジネスマンの顔が 「……まいったな」 たちまち優しく破顔して。 「どうしたいの?」 「……違う」 「そうか。どうして欲しいの?mon petit chat」 可愛い子猫と僕を呼び 繊細な指先は喉元をくすぐる。
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