麒麟

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中国の霊獣・瑞獣。中国の古代から伝わる五行思想で東西南北の中央を守護するとされ、毛のある全ての獣の長とされている。麒麟とは雌雄を表してとあり、雄を麒、雌を麟と呼ぶとされる。子を作る時は身体を交えることは無く、互いに気を送りあって子を生す。 麒麟の姿は、龍の頭部に、鹿の胴体、牛の尾と馬の蹄を持ち、身体に龍の鱗が生えていて身体は大きく、五メートルあるとされる。その姿の最大の特徴は額の一角である。通常の生き物の角とは異なり、先端が丸みを帯びた肉でできていたといわれる。 歩いた跡は正確な円になり、曲がるときは直角に曲がるという。徹底した不殺生で、歩く時は少し宙に浮き、生きた草や虫を食べる事無く、もちろん踏むことも無い。頭も良く、宙に浮いているため獣の罠にかかることはない。 その寿命は千年とも二千年ともいわれており、麒麟に危害を加えたり、その死体を見ることは不吉なことだといわれている。
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