第3章 #2
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第3章 #2
上階と下階を繋ぐ鉄製の螺旋階段に、二つの足音。 それが、鳴りやむと 今の今まで「メンゴ、メンゴ」と両手を擦り合わせていた彩香が、私の後方に向かいニパッと歯を見せて笑った。 つられて振り向くと、 「ヤッホー。俺、健吾でこっちが陵ね。どこ、行く?カラオケ?」 首からチェーンネックレスをぶら下げた赤髪の男がそう言って、こちらに手を振っていた。
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