第3章 #2

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「彩香、ダイエットしてるって言わなかった?」 「明日からするからぁ……」 肘掛けに怠そうにもたれ、駄々っ子のように唸る彼女を見てられず、私はしょうがないなと、冷蔵庫からコーラを取り出し手渡した。 「んまーい。やっぱり、二日酔いには炭酸が効くぅ。」 「はいはい。良かったわね。でも、彩香今日も仕事でしょ?そんなんで大丈夫なの?」 「あー……。今日は行かない事にした。健吾の店に行くって約束しちゃったから。健吾って歌舞伎町の“ones”って店のホストだったの。超、ウケる。」 いや、全然ウケないわよ。 想像通りじゃない……。 朝帰りが増えた原因はそれか……。
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