第3章 #2

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******* 「ヒロ、髪巻いたんだ?!似合うじゃんっ」 「……どうでもいいから。行こう」 歌舞伎町、ホストクラブONCEの門をくぐり抜けたのは午後八時過ぎだった。 「いらっしゃいませ」 暗がりの受付で、お嬢様を迎え入れる執事のように丁寧に頭を下げた黒服の男が、簡単な質問や料金システムを確認する中、私は横の壁にズラッと飾られたキャスト達の写真を睨みつけていた。
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