第3章 #2

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ピラミッドの様に並べられた写真。No.3は彩香のお目当ての健吾、その頂上、他の写真の倍の大きさで掛けられた額縁の中に……陵がいた。 彼はこの店のNo.1、そして代表でもあるらしく。あの時、私に向けた鋭い目とは違ってその写真の陵は優しく微笑んでいた。 「では、どうぞ……。こちらへ。」 黒服の案内の元、店内へと通された私達。 煩いBGMを更にかき消す程の賑やかな笑い声、豪華絢爛なシャンデリアがそこにいる人々をボンヤリと浮かび上がらせる。
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