第3章 #2

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二人の会話に私がすかさず口を挟むと、彩香はギョッと目を見開いた。 「ちょっと……、ヒロ!?」 「今日は奢る。泊まらせて貰ってるお礼。それに、私のお金じゃないから気にしないで。」 そのボトル一本の価格はおおよそ90万。 そんな現金、勿論持ち合わせなんかない。 支払いは誠さんのブラックカード。 彼からの着信はとっくに鳴りやみ、一週間前のあの日が最後となっていた。 恐らく、私に見切りをつけたのだろう。 これは手切れ金って事で…… ごめんなさい。許してね……。 心の中で呟いた。
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