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彼が目配せをした先には、奥まった通路が見えた。
言われなれば気付きもしないような場所だ。
「ごめん、彩香。私ちょっと抜ける。」
「ん……?オッケー。」
「くれぐれも……、飲み過ぎないでよね。」
「大丈夫だって!!任せて!!」
締まりの無い顔してよく言うよ……。
彩香と健吾を二人きりにするのは少し気が引けた。
けれども、私はあの男と会って話さなければならない事がある。
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