第3章 #2

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自動ドアから店の外に出ても、喧騒に大差は無かった。何処を向いても様相派手な若者達が群れをなし、楽し気な笑い声が止まない。 誠さんとの生活に慣れてしまっていたせいか……、どことなく居心地の悪さを感じる。 とにかく一人になりたかった。 「待ってよ」 「………………っ」 その時、淡々とした男の声が背中に掛けられた。 ほんの少し躊躇うも、振り向きもせず私は歩き続けた。 相手が誰だろうと興味が無かった。
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