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「嫌よ。私、アナタに一円だって使うつもり無い。」
どうせ、私をカモにでもしようと思ったんでしょう?
確かに見た目は金回り良さそうだもんね、私。
「……うん、いいよ。」
「………………」
それにしたって何なの、この男の掴めない独特な空気感。
時間の浪費がハンパじゃない。
「君の名前が知りたいだけ。」
「アンタもしつこいわね。陽路だけど?」
「…………ヒロ?」
「ああっ……もうっ……、そうよ!!」
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