第3章 #2

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「ヒロ。」 「…………だから、何っ」 イライラを堂々と顔に出す私に、臆することも無く陵は言葉を続けた。 「また、きっと会えるよ。俺達」 「店に来いって意味?それなら……っ」 「じゃあね。」 彼は私の言葉を最後まで聞かずに踵を返すと、颯爽と人混みの中へと消えていった。 「何なのよ、一体…………。」 ナンパは何度も経験したけれど……、こんなにも心中をモヤモヤとさせる男は初めてだった。
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