第4章 #2

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その時。 入り口の扉を何者かが叩き、遠慮がちな男の声が扉を隔ててこちらに掛けられた。 「代表。申し訳ございません……っ」 「……どうした。」 「直美様が……、もう待ってはいられないと席をお立ちになりました。」 「それが、なんだ。放っておけばいいだろう?」 「それが……、これまでの売掛金も払わないと言って大変取り乱してまして……」
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