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何故、そんな場所に私を招き入れるのか。
しかも一番近付けてはならない女って事は承知で。
彼の考えていることがわからない……。
趣味の悪い銅像の真横に、適当に停車すると結城恭哉は戸惑う私には目もくれずに車から降りた。
「…………っ」
私も後を追うようにして外へ。
改めて、スポットライトが照らすその銅像を見上げた。
それは結城リゾートの創立者であり現会長、結城利蔵を模した物らしい。
──何よ。ちっとも似てないじゃない。
それが率直な感想。
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