第7章

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「お帰りなさいませ。恭哉坊っちゃま」 豪華な外観からある程度の予想はしていたものの……、それをいざ現実とした時。 人間は何度でも驚けるという事を知った。 玄関から屋内に足を踏み入れた私達を待っていたのは約30メートルはあるだろうかレッドカーペット。 その両脇に整列しこちらに深々と頭を下げる使用人の数は十数人。 黒のタキシード姿の男性や、フリルのエプロンが愛らしい女性達が声を揃えて結城恭哉を迎え入れている。 そんな異世界のような光景にスッカリ圧倒された私は、彼の後ろに隠れるようにして歩みを進めた。
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