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「佐崎……、それは良い考えだがまた今度にさせて貰うよ。彼女は今深刻な悩みを抱えているんだ。食卓で浮かない顔の一つでも会長に見せてみろ。会社に不満があるのか……と、あれやこれやいらぬ詮索をされてしまうよ。」
「そ、そうですねぇ……。」
結城恭哉の言い分に、佐崎は残念そうに肩を落としてチラリとこちらに目を向けた。
「せっかくの御誘いですが……」と、私も佐崎同様に肩をすぼめて頭を下げた。
「それに今日ここに寄ったのは別の用だ。レオはどこにいる?」
「……はい。彼なら部屋の方にいらっしゃるかと……」
「わかった」
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