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第5章 #2
「…………!?」
ライトが照らす前方に突如飛び出した黒い影。
車はキキィッと軋むような唸りを上げ、急停止した。
幸い。スピードが出ていなかった為、衝突は免れたものの……一歩間違えれば大惨事。
生きた心地がしなかった。
「ビックリした……。何なのよ!?」
「っ………………」
心臓がバクバクと鳴り止まない私をよそに、運転席に座り正面を見据える誠さんは至極冷静だった。
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