第10章

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その誰かはきっと恭哉を指している。 そして、私も同じく。 いや、確信している。 やるからにはとことんやれ それが彼からのお達しだ。 ひよっこの私が携帯を少しでも気にする素振りを見せようものなら、恭哉はそれを許さないとばかりに雑務を言い渡して来るようになった。 どうやら、私と誠さんが自由に逢瀬を重ねていられたのは裏で彼の采配があっての事だったらしい。 今だからわかる。
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