第9章 #2

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「だって、めんどくさいのよ。ゴチャゴチャ考えるの。それより……、これからは私にも色々教えてよ。雑用全部押し付けられてる志摩くんを、優雅にお茶しながら眺めてるだけの毎日なんてつまらないの」 お飾りはお飾りらしく、黙ってりゃあいいものを…… 「はっ……。どうせ、途中でやめるなんて言い出すんだろ」 「いいえ。言わないわ。だって……、もっと誠さんの役に立ちたいし」 「……そりゃあ、ご立派ですね」 もしも、彼女と別の場所、別の関係で出会えていたなら。
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