175人が本棚に入れています
本棚に追加
/35ページ
「副……社長っ……ダメです……」
「他の者にそう呼ばれてもただの役職にしか聞こえないが……、不思議だね。君の口から聞くと誘われてる気にしかならないよ」
欲情するような荒っぽい吐息が、私の耳元をくすぐる。
「…………やっ……」
「ヒロ……、魅力的な君が悪い……」
結城リゾートの社員として働きだしてから一ヶ月と少し。
私は神とも崇めるべきハズの上司のデスクの上に尻を着き、重要書類等を床に撒き散らかすという
とんだ失態を犯している。
最初のコメントを投稿しよう!