第11章 #2

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二人の背中を見送った後、恭哉、誠さん そして、私達三人は緊張から解放されたように息をつき顔を見合わせた。 「どんな手つかったんだよ……。スッゲー……。信じらんない」 「蒼井くん……、よくやってくれたね。君を部下として……誇りに思うよ」 私だけ。これがどの位の奇跡なのよくわかってないけれど…… 二人共、凄く嬉しそう。 だから……、 「ありがとう……ございますっ……」 目頭が熱くなって、沸き上がる高揚感。 涙を隠したくて……、私は長い間その場で頭を下げ続けていた。
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