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自分の意思とは反して、艶かしくも強弱の付いた動きに揺れる私の身体。その振動に重なる水音が、互いの余裕の無さを物語る。
「ん……、は、あっ…………」
対面に座り、私をヒシっと抱き締める恭哉はまるで反応を楽しむかのように最奥を突き上げてはグラインドを繰り返し……
私が絶頂へと上り詰めるまであと僅かといった所で急停止。
「なんでっ…………」
何度目かのお預けを食らい、涙ぐむ私を真っ直ぐに見詰めニヤリ口角を上げる彼。その後はお決まりとなったキス。
深く、濃厚で、延々と……。
痺れにも似た感覚が私の口内と、脳を犯す。
この男はズルくて、賢い。
女を溺れさせる術を知っている──
「イきたいなら……、自分で動いたら?」
クックッと微笑を吐きながら、反り返りそうな私の上半身を支える恭哉が耳元で囁いた。
挑戦的な彼の瞳の奥に見え隠れする優しさの炎。
──好きなように、思うがままにしてごらん。その目が私に訴え掛けている。
「……くっ…………、っ……ん……」
悔しさに表情を歪めた後、私は恐る恐る腰に力を入れた。たっぷりの潤滑油が背中を押すのか、
徐々に、徐々に……
私は恥じらいを無くして行った。
「エロ……。そんなに、欲しいのかよっ……」
「うるさっ……い……!……やっ……!?」
「……ごめん。俺もそろそろ限界……」
焚き付けられかのよう恭哉は私をベッドに押し倒し、理性を失った獣みたいな激しさで……その欲を中へと吐き出した。
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