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───ズキンッ。
そこまで口にした時、こめかみに鋭い痛みが走った。咄嗟に踞った私に、志摩くんが駆け寄るり、心配そうに何度も私の名を呼んだ。
……大袈裟な。
「ごめん……、昨日までのラストスパートもあってちょっと寝不足だったから……。もう、平気。ありがとう。」
「そうですか……?でも、本当に顔色も良くないみたいですし……。僕が聞くのもさしでがましいですが……、恭哉さんと何かありましたか……?」
───ズキンッ、ズキン!!!
「っ…………。大丈夫。本当に、大丈夫。」
あいつの名前が出る度に、身体中至る所が悲鳴を上げる。
どれだけ、ポンコツなんだ。この体は……。
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