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「それは…」
「本社附属の研究センターはここにはない素晴らしい設備が整っている。
潤沢な研究費、画期的な研究、最先端の技術と知識…君にとってどれも役に立ち、君の持っている力をすべて発揮できる環境じゃないのか?」
「センター長は私を買いかぶり過ぎています。
私はそんな……。
それに、私が本社附属研究センターのプロジェクトメンバーだなんて…恐れ多くて…」
「これは君を直属で育てた僕からの最後のお願いだよ。
君の才能は僕が一番知っている。
だからこそ、ここで留まっていては駄目だ。
世界に羽ばたく研究者になって欲しい。
君にはその才能がある。
この僕が保障するんだから、もっと自信を持ったらどうだ?
いい加減、その自己評価の低い固定観念をどうにかしなさい」
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