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自己評価の低い固定観念…意識している訳じゃないけれど、端から見たら私はそう映っているのだろうか。
「それに、新しい医薬品の『芽』を見出だすことが君の夢なんじゃなかったのか?
ここは創薬部門からの指示で動いている。
医薬品研究における第二ステップの場所だ。
本社なら自分がしたい研究…つまり医薬品開発の企画からできるんだ。
君が本当にやりたいことが、ここで本当にできるのか?
本当にここで終わっていいのか?」
センター長の眼差しから、思いの力強さが伝わってくる。
「日々、多くの研究者が画期的新薬の創出に挑戦しているんだよ。
君はそのプロジェクトメンバーに選ばれたんだ。
自信を持っていい。君なら大丈夫だ。
…挑戦してみなさい」
「センター長…」
センター長の言葉は止まっていた私の心を動かした――。
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