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二杯目:ホワイト・レディ
次のカクテルはホワイト・レディをどうぞ。
甘みと酸味を程よく味わえる傑作カクテルのひとつです。
飲みやすいので女性に勧めるのもよいですよ・・・・・・悪用はいけませんが。ハハハ・・・
しかし、夜も更けてまいりましたね。
私もこう夜更かしをしていますと、昔病院で夜勤していたことを思い出します。
そうですね・・・今度はそんな夜勤で怪奇を味わった看護師の話をしましょう・・・・・・
私の勤めていた病院は、夜勤二交代制でした。
夕方5時から翌朝9時まで・・・途中2時間仮眠がありましたけどね。
普段の夜勤はひとつの病棟に看護師と介護婦一人ずつでこなすのですが、看護学校を卒業したての新人には一回だけ先輩看護師がついて夜勤を経験することになっていました。
それで、自分の後輩に当たる子が、初めての夜勤に入った時の話なのですが。
大抵の場合、卒業と同時に勤務交代で慣れていない病棟に来たばかりということが多かったので、その子も不安と緊張が大きかったでしょうね。
私も初めての夜勤の時は・・・
え?あ、はい。私のことはどうでもいいですね。わかりました。
夜勤についてですが、まず『申し送り』と言って昼勤の看護師から患者の情報や留意事項、投薬の時刻やその他特記事項・・・といった事を伝達します。
本当は新人に対して申し送らないといけないんですが、やっぱり昼勤の看護師も先輩看護師の方に申し送っちゃうんですよね。
まあ、病棟の患者名もまだ覚えきれていない新人に申し送ってもチンプンカンプンですから、仕方ないんですが・・・・・・
結局、新人はそばで聞き耳を立てる、という感じになります。
そうやって申し送りを済ませて、食事介助やらなにやら様々な仕事をしているうちに夜も更けてきます。
定期的に病棟を見回るのですが、高齢者の多い病棟だとこれがかなり重要な仕事でして。
ナースコールを押す間もなく発作を起こしていたり、認知症のひどい方が病室を抜け出して家に帰ろうとしていたり、そういった事には巡回でないと気付けませんからね。
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